夕方5時頃、近所のスーパーに買い物に出かけたら、こんな会話が聞こえてきました。
お腹すいた!
ちょっと1階に行って肉まん買ってくるわ
あ!私も1つ!ねえねえ
肉まん買ってきてくれるってーー
あなたも食べる?
いるいる!!
私あんこねー
一個でいいの?
一個でいい!あ・やっぱり二個!肉まんとあんまん一個ずつ
スーパーの店員たちの会話です。
思わず吹き出してしまいました。
自分も学生時代、似たような会話をしたことがあったからです。
皆さんもこんな肉まんトークされたことがあるんじゃないでしょうか?
冬の始まり、夕方の小腹に肉まんやあんまんが欲しくなるのは日本も中国も同じなんですね。
日本の肉まんと中国の肉まんは全く違う別モノ
さんぽしていてよく見かける「饅頭店」。
こちらで肉まんを買うことができます。
※注意したいのは
中国で言う饅頭(マントウ)とは具なしの蒸しパンのことで
我々日本人がイメージする肉まんは包子(バオズ)と言います。
① 中国の包子バオズは皮が違う!
包子と肉まんの一番の違いは皮。
中国の肉まんの皮はほぼ無味です。
中国人が日本の肉まんを食べると「皮が甘い!」と言ってびっくりすることが多いとか。
中国の肉まんは、粉から皮を手作りしている店が多く
小麦粉と塩、イーストといういたってシンプルな材料です。
よく捏ねてあって、ムッチリとした食感が特徴です。
② 中国の肉まんは値段も全然違う!
肉まんの値段にもびっくり!たいてい一個1元〜2元
日本円にして15円から30円くらいです。
日本では100円以下のモノって少なくなってきましたよね。
しかも皮を手作りして、店頭で蒸し器で蒸しているこだわりようなのに
このお値段です。
毎日食べたくなりますね。
③ 中国では包子バオズはおやつじゃなく食事!
もう一つの違いは、中国では肉まんは食事の位置づけだということです。
日本ではおやつ感覚なので、ふわふわの皮でほんのり甘いのかもしれません。
中国では主に朝ごはんに包子や饅頭を食べるので、シンプルな味が好まれます。
朝の通勤時間には、オフィスビルや駅前にバオズを売る屋台車が出ています。
肉まんはモーニングなんですね!
中国式肉まんの食べ方!そのままガブリ
日本に旅行した中国人が、驚くことの一つに
「日本人は肉まんにからしや酢をつけて食べたりする」ことがあるようです。
中国では
肉まんを買うと直接ビニール袋に入れて渡されてみんなそのままムシャムシャ食べています。
お粥とセットで食べたりもしますが、その時も素の味でいただきます。
中国式肉まんの食べ方!ホット豆乳と一緒に
中国では朝ごはんに肉まんを食べることが多いのですが
プラス温かい豆乳と一緒に食べるのが定番です。
コンビニでもホット豆乳が売っていて
通勤通学の途中に買い食いしている姿をよく見ます。
甘くない肉まんと、温かい豆乳の組み合わせは
なんだか体にも良さそうですよね!
日本では肉まんといえば冬の風景ですが
中国では一年通して肉まんが売られています。
たとえ気候が暑くても中国人は冷たい飲み物を敬遠する傾向にあります。
漢方の本場だけあって、体にいいライフスタイルが根付いていると感じます。
中国の肉まんは種類がいっぱい!美味しいのはどれ?
・ 肉が入っているのは肉包(ロウバオ)
・ 刻んだ葉野菜が入っているのが菜包(ツァイバオ)
・ チャーシューを包んだ叉烧包(チャーシャーバオ)
・ あんこが入った豆沙包(ドウシャーバオ)
・ ナツメペーストが入った枣泥包(ザオニーバオ)
・ 切り干し大根の入った萝卜丝包(ローボースーバオ)
・ 刻みシイタケの香茹菜包(シャングーツァイバオ)
・ 酸味のある漬物を入れた酸菜包(スァンツァイバオ)などは
コンビニでも置いてあるところが多いです。
・他にもカスタードクリームの入った奶黄包(ナイフアンバオ)
・ ゴマのあんが入った芝麻包(ジーマーバオ)などは
大体ハズレなく美味しいです。
ゴマも各店舗味が違うので食べ歩きも楽しそうですね。
個人的には酸菜包が山形のおやきに似ていて、田舎っぽい味で好みです。
ぜひお試しを。
本場の肉まんを作ってみたい!という方は
中華料理の先生が見つかる「ゼヒトモ」がオススメ!
肉まんの中身はダンボールじゃないのか?!
日本の友達に「中国の肉まんは安くて美味しい」という話をすると
かなりの高確率で「どうせダンボールなんでしょ」と言われます。
悔しい。。。確かに10数年前、そんな事件がありました。
とはいえ
ダンボール肉まんを売っていた店は露店で正規の肉まん店ではありませんでした。
しかもダンボール肉まん自体テレビ局のやらせだった疑惑もあり
本当のところは分からないのです。
中国の市場はシビア、疑われたら最後ということもあってか
最近ではガラス張りの店頭で肉をこね皮をこねて
肉まんを作っているところもあります。
ダンボール入りなんじゃないの?!と疑わずに素直な心で、
中国の美味しいバオズを楽しんでいただけたらと思います。
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